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私が好きなものをブレずに作って発信していきたい!

ブランドプロデューサー、ヘアメイク講師など、
多方面で活躍されている“さのまい”こと佐野真依子さん。
SNSが普及する前から雑誌「egg」のモデルとして情報を発信し続け、現在はInstagram(インスタグラム)で25万人を超えるフォロワーに向けて、ヘアメイクやファッションの情報を発信しています。そんな“さのまいさん”に、ファヴールマルシェの松田野須子がインタビューしました。

自分が好きなもの、かわいいと思ったものを発信していく

松田 インスタグラムのフォロワー数が25万人(2018年6月現在)を超えていますが、始めて何年ぐらいですか?

佐野 2014年に日本語アカウントが設定されてすぐ始めたので、5年ぐらいだと思います。最初はFacebook(フェイスブック)みたいな感覚で始めました。フォロワーも友達だけでしたが、少しずつ私のヘアメイクやファッションが好きと言ってくれる方がフォローしてくれるようになりました。

松田 インスタを拝見すると、ヘアメイクやファッションなどの写真が多いですが、フォロワーの方はやはり女性が多いのですか?

佐野 私のファンの約8割は女性です。20代~30代前半の方が多く、私はギャル雑誌「egg」のモデルをしていたので、フォロワーの半分ぐらいはその当時から応援してくださっています。今はママになっている方もいますが、基本ギャルなので渋谷系のカルチャーが好きな方が多いですね。

松田 最初はモデル時代のファンの方が多かったと思いますが、徐々にフォロワー数が増えてきてどう思われましたか?

佐野 私のインスタを見てくれる人がこんなにいるんだと思って驚きました。最初はプライベートな写真ばかり載せていたのですが、フォロワー数が増えてきたので、それだったら見てくれている人に向けて情報を発信していこうと思って、メイクやファッションなどを載せるようになりました。プライベートの写真はくだらなすぎて削除しました(笑)。

松田 見てくれている人のことを意識して情報を発信されているとのことですが、投稿する写真へのこだわりはありますか?

佐野 ファッションやコーディネート、美容など、見た目に関することがメインですが、その中でも、私が好きなもの、かわいいと思うものを載せています。ファッションやメイクのことを載せるとフォロワーからの反響も大きいです。質問もたくさんいただくのですが、「そのリップはどこのですか」とか、メイクやファッションに関することが多いですね。

松田 インスタを拝見すると、写真や色彩など統一感があるように思うのですが、撮影する時に気を付けていることはありますか?

佐野 とにかく盛ることです(笑)。特別こだわって統一感や世界観を作っているわけではありませんが、写真を加工するときはいつも同じフィルターを使います。私のインスタをフォローしてくれている人は、ファッションなどに興味があると思うので、なるべく自分が写っている写真を載せています。それが結果として統一感や世界観に繋がっているのかなって思います。

松田 多くの人は、“インスタ映え”を意識して、何十枚、何百枚と撮影して、その中から一枚を選びますが、佐野さんもたくさん撮られますか?

佐野 めちゃくちゃ撮りますよ。撮り過ぎて、いつも一枚を選ぶのにすごく悩みます。選ぶのが面倒くさくなって、撮影したのに載せていない写真もたくさんあります(笑)。友達と旅行に行ったときなんかは、インスタ映えする写真を撮るために個々に自撮りをするので、不穏な時間が流れることがよくあります(笑)。でも、それぐらいしないと良い写真は撮れないんです。とにかく盛れるまで撮ります(笑)。

松田 “盛る”ことが大事なんですね(笑)。写真同様、テキストも大事かと思いますが、一投稿にどのくらい時間がかかりますか?

佐野 テキストはそんなに時間はかかりません。テキストが長すぎるとみんな見ないので、そんなにこだわってはいないんです。それよりも、フィルターをかけたり美肌にしたりと写真の加工に時間がかかりますね。

松田 インスタは、やはり写真が一番ですよね。テキストにこだわらないことと関係しているのかもしれませんが、あまりハッシュタグを付けていませんよね。何か理由があるのですか?

佐野 私の中でハッシュタグをいっぱい付けるのは、自分らしくないかなっていうのがあるので、「あまりハッシュタグは使わない」のがこだわりなんです。
ハッシュタグを使うとフォロワーが増えることは知っていますが、私はブランドのこととか最低限のことだけに使えばいいかなって思っています。ブランドもそうですが、シンプルが好きなんです。あまり多くを語らない感じですかね(笑)。

松田 Twitter (ツイッター)やFacebook、ブログといろんなSNSをやっていますが、その中でインスタに特化してこだわっているのはなぜですか?

佐野 ファンの子たちの年齢層を考えるとインスタが一番手軽に見られると思うんです。それにいろいろなSNSをやっていると見るほうも大変だろうなと思ったので、インスタに特化してやっています。ただ、ブログに関しては、インスタでは載せきれないことを書いているので、そこはインスタと連動して見てもらうようにしています。

松田 もともと雑誌「egg」のモデルとしてファッションなどの情報を発信されていましたが、SNSが発達する前と後ではファンの方との距離感は変わりましたか?

佐野 全然違いますね。雑誌モデルをしていた頃は、ファンとのコミュニケーションは編集部に届くファンレターぐらいでした。でも今は、SNSを通じて直接コミュニケーションが取れます。コメントやDMを通して会話ができますし、すごく距離感が近くなりました。

松田 ファンの方とコミュニケーションを取っていくなかで、いろいろなコメントや質問があると思います。そういったファンからの要望を取り入れて投稿することはありますか?

佐野 すごくあります。例えば、「このコーデを載せてください」って言われたらインスタに投稿してブログにも書いたりします。コメントはほとんど全部見ているので、投稿に反映しますし、質問にはなるべくコメントを返すようにしています。そういうファンとの交流が楽しいんですよ。

自分が好きなもの、かわいいと思ったものを発信していく

松田 SNSを通じて、ヘアメイクやファッションの情報を発信していくなかで、2017年12月にはライフスタイルブランド「TRUNC 88(トランクエイティーエイト)」を立ち上げましたが、どのようなきっかけで始めたのですか?

佐野 ヘアメイク講師の仕事を頑張ろうと思っていたので、元々、自分のブランドを絶対持ちたいと思っていたわけではないんです。ただ、インスタを見て私が着ている服を参考にしてくれる人が増えていくようになったことがきっかけで、さまざまなブランドの方からお仕事の依頼が来るようになりました。

私のファッションを参考にしたいと思ってくれている人がいるなら、自分のブランドを作りたいなと思うようになりました。そんなとき、株式会社Candee( キャンディー)さんに声を掛けていただいて、「TRUNC 88(トランクエイティーエイト)」を立ち上げることになったんです。

松田 TRUNC 88では、スマホケースやサングラス、シューズやデニムなど、さまざまな商品を扱っていますが、ブランドのコンセプトは?

佐野 私が好きなもの、かわいいと思うものを作って発信していくことがコンセプトですね。私が好きなヘルシーな感じと、シンプルな感じを持ちつつ、どこかに「私が好きなポイント」を詰めた感じにしています。

松田 ブランドアイテムは、かわいいながらもどこか”かっこいい”感じがありますよね?

佐野 私が雑誌モデルをしていた頃のギャルは、”かわいい”よりも“かっこいい”って言われたいっていう「ギャルマインド」がありました。そのマインドがブランドにも活きているかなと思います。

松田 ブランドのことは、ソーシャルライブコマース『Live Shop!』でも配信されていますが、実際にやってみていかがですか?

佐野 “現代ってすごいな!”って感じです (笑)。ライブを見てiPhoneで購入できますし、その場で質問ができてコメントも返せるなんて、すごいですよね。私自身、お客様と目の前で会話をしているようにやりとりが出来て、とても楽しいです。

松田 実店舗を持たなくても、お客様とコミュニケーションを取りながら販売できるのはすごいですよね。

佐野 そうですね。あと例えば、渋谷の109に店舗があった場合は、30代、40代になるとお店に行きづらくなりますが、ネットでは年齢を気にすることなく、気に入ったものを購入できるので、逆に店舗がないっていいなって思います。

松田 ライブコマースに関係した話で言うと、6月5日にInstagramがビジネスが利用できる新たなツールとして、フィード投稿から商品が購入できる「ショッピング機能」を日本国内で導入開始することを発表しました。今のところ、個人では利用できませんが、今後利用可能になった場合は使ってみたいですか?

佐野 はい。情報を発信する側、見る側、どちらにとっても便利なツールだと思いますし、ぜひ使ってみたいですね。

松田 インスタのショッピング機能もそうですが、SNSはすごいスピードで進化しています。今後、SNSで発信していきたいことはありますか?

佐野 私がSNSを始めた頃に比べるとすごいスピードで進化していますよね。ただ、私はあまり変化っていうのが好きじゃないんです。 “こういう機能を駆使して、こうしていこう”っていうビジョンはなくて、時代にさり気なくついていけたらいいかなって思っています。
時代に合わせて、みんなが見やすいものを使って、これからも見てくれている人のために発信していきたいです。その手段が今はインスタです。
今後も、私自身にとって良いのはもちろんですが、何よりも見てくれる人にとって良いものを使っていきたいですね。

松田 ブランドを立ち上げてまだ半年ほどなので、これから無限の可能性があると思いますが、どんなことに挑戦していきたいですか?

佐野 “自分の好きなものを作る”というベースは今後も変わらないと思います。ただ、年齢とともにブランドも成長させていきたいので、子供ができたら子供服をプロデュースしたいですね。私は、自分が好きなもの、欲しいと思ったものを優先に作っていますが、当然、私一人ではできません。今後も周りの方々と相談しながら、商品を作っていきたいと思います。
ヘアメイク講師やブランドプロデュースなど、いろいろな仕事をしていますが、とにかく今が楽しいんです。これからも、今が楽しいと思える人生を送っていきたいです。

佐野真依子 (さのまい)
ブランドプロデューサー/ヘアメイク講師
ギャル雑誌「egg」のモデルとして活躍。Instagram(フォロワー数25万人:2018年6月現在)を中心に、ヘアメイクやファッションなどの情報を発信しており、インスタグラマー、インフルエンサーとして若者を中心に絶大な支持を得ている。現在は、ファッションブランド「TRUNC 88」のブランドプロデューサー、ファッション・ネイル・メイクの専門学校BLEAでのヘアメイク講師など、多方面で活躍している。

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