知らなかった!フレームワークを使って仕事で高い成果を出す方法
- 2018/10/17
- つくる
- bragoku編集部
フレームワークとは?
フレームワークとは、直訳すると「枠組み」や「概念」という意味です。日本では、2つの意味合いで使用されることがあります。1つは「ソフトウェアフレームワーク」。IT業界で利用されるソフトウェア開発において用いられるものです。もう1つは「ビジネスフレームワーク」。業務改善や問題解決など、ビジネス全般に用いられる考え方の手法を指します。本稿では、後者の「ビジネスフレームワーク」について解説します。
ビジネスシーンでは、今日、ロジカルシンキング(論理的思考)が求められます。すなわち、物事を筋道立てて考えたり、説明したりすることが求められるのです。
そこで役立つのがフレームワークです。
フレームワークは考え方の手法であり、一定の「型」となっています。型に当てはめて考えていくことで、「思考を整理しやすい」というメリットがあります。
議題に対して、「何を考えなければならないか?」「判断基準は何か?」ということが整理できるので、考えるべきポイントが明確になります。そのため、無駄な試行錯誤をなくし、短い時間で成果をあげられることが期待できます。
また、「見落としをなくす」可能性も低くなります。自分では気をつけたつもりでも、「うっかり」見落としてしまうこともあります。しかし、フレームワークを利用することで、様々な視点から問題を考えることができ、多角的に捉えることで見落としの防止に繋がります。
有名なフレームワーク
ビジネスフレームワークには様々な形があります。ここからは、一般的によく利用されるフレームワークを紹介します。
1. SWOT分析(スウォット分析)
SWOT分析は、強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)の頭文字をとって名付けられたフレームワークです。
下図のように、4つの項目をマトリクスで表示し、それぞれに当てはまるパーツをカードや付箋に書いて貼っていき、ブレーンストーミングするというものです。現状を分析し、マーケティング戦略のアイデアを出すのに有効です。
2. 4P分析(スウォット分析)
4P分析とは、「Product:製品」「Price:価格」「Promotion:プロモーション」「Place:流通」の頭文字をとって名付けられたフレームワークです。マーケティング戦略を立てる際によく利用されています。
・「Product」では商品の機能やデザインはどうするか、ブランドイメージの構築、アフターフォローはどこまでやるかなどを考えます。
・「Price」は商品の値付けです。妥当な値段がいくらなのかを掘り下げることは、商品開発や原価にも影響するので非常に重要です。
・「Promotion」は広告です。どんなに素晴らしい商品でも、知られなければ売れません。そのためにはテレビCMを作成、WEB広告を出稿、SNSを利用して認知度を上げるなど、様々な方法があります。
・「Place」は流通経路や販売場所の戦略です。どのような経路で顧客が商品を買えるのかも大事な要素です。
3. 3C分析
3C分析は、Customer(市場・顧客) Competitor(競合) Company(自社)の頭文字をとって名付けられました。企業を取りまく環境を分析する際に利用されます。3C分析はシンプルでわかりやすく、どの産業でも利用しやすいのが特徴です。
・「Customer」は市場の規模や成長予想、顧客のニーズのことです。
・「Competitor」は競合のシェアや業界内ポジション、新規競合の参入などを指します。
・「Company」では、自社の強みや特徴、他社との優位性などについて考えます。
4. マインドマップ
マインドマップは、トニー・ブザンが考えたフレームワークです。大きな紙の真ん中に課題やテーマを書き、関連するキーワードを放射状に書いていきます。真ん中が幹で、そこから枝が様々な方向に生えていくイメージです。
整然とした書き方をする必要がなく、自由な発想が生まれやすいという特徴があります
まとめ
フレームワークを覚えることは、思考の「型」ができるということです。スポーツや武道の世界でも基本となる型を身につけることは重要です。型が定着すれば、仕事で安定したパフォーマンスを出すことができるようになるでしょう。フレームワークを使いこなして、あなたが仕事で高い成果が出せることを祈っています。