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ファブレス経営の基本情報と話題になっている理由を徹底調査

メーカー求人などでよく目にする「ファブレス」という言葉は、たくさんの会社に取り入れられています。ファブレス経営とはどういう意味なのかを知って、話題の理由を探りましょう。

ファブレス経営ってなに?

ファブレス(fabless)は、工場(fabrication facility略してfab)を持たない(less)という意味です。つまりファブレス経営とは、自社では工場などの生産設備を持たず、外部に生産委託することです。
もともとアメリカで生まれたビジネスモデルで、設備投資にかけられないことがきっかけでした。自社では商品企画やデザインやマーケティングなどに注力して、生産は信頼できる工場に依頼。企業によっては生産だけでなく、設計なども外部に依頼して販売に特化している所もあります。
日本の中小企業でも設備投資や工場拡大は難しい問題なので、ファブレス企業が増えてきています。経営は大きな資金がなくても、アイデア一つで事業が伸びる可能性があります。
ファブレス経営は外部に生産委託する経営であり、投資分野を集中できる経営方法でもあります。

 

ファブレス経営のメリット

自社にない施設やマーケティングを利用できるのが、たくさんの会社にとってのメリットです。

大きな設備投資が不要

メーカーが自社工場を作ろうとすれば、広い土地や高額な設備投資が必要になりますが、ファブレス経営の場合は設備投資が少なくてすむことがメリットの一つです。

市場の変化に対応できる

大手企業ならネームバリューやデザイン性の高さなどがあるので収益が見込めますが、中小企業や新規事業の場合は、収益の予測をしていても読み切れない部分もあります。
時代の流れに柔軟に対応できることがメリットの一つです。ほとんどの会社は自社で生産を完結させられず、流行に遅れる可能性があります。
世界的に有名なAppleやNikeもファブレス経営で、生産工程の一部は外部に任せています。

自社の強みを活かして経営できる

時代の流れに対応できる以外にも、自社の長所だけを伸ばしながら経営できることもメリットの一つです。新設企業だと地に足をつけるまでが大変なので、名前を売るためにも一役買います。

外注によるコストダウンや納期短縮などもあり、話題になっている経営方法で、なかでもベンチャー企業には、特にメリットがあると言えます。

ファブレス経営のデメリット

ファブレス経営にはたくさんのメリットがありますが、注意しなければいけない点もあります。

品質管理が難しい

車生産・ゲームデザインなどは、生産過程の品質が重要視されています。日本の技術力が高いと言われているのは、高品質で不具合が少ないからです。車ではリコール問題、ゲームデザインでは操作性やグラフィックが目につくものですよね。依頼できるからと軽い気持ちで安価な外部に依頼すると、完成品の質が落ちることもあります。

ノウハウの蓄積ができない

自社で生産するわけではないので、次に活かせるノウハウが身につかないのもデメリットの一つです。他社へ委託するため、研究開発にノウハウを十分に活かすことができないですし、技術を習得した人材を育てるのも難しくなってきます。

情報漏洩のリスク

さらに日本ではあまり見かけない問題ですが、自社のノウハウやデザイン盗難など情報漏洩も気を付けたいポイントです。

全てを自社で管理しない分、手間・時間・費用はカットできますが、その分のデメリットを覚えておけば、外部依頼をする時の目安になります。
特に二次産業の場合、生産工程をたくさんの企業で分担する可能性が高いです。
依頼先の品質や運営姿勢が自社と合っているかを確かめ、じっくりと選びましょう。

ファブレス経営はどんな会社に向いているの?

ファブレスは経営方法ではなく戦略なので、新しいプロジェクトにも利用できます。
新規事業や新規プロジェクトを立ち上げるときに、まったく新しい試みをすることがありますよね。初めて手を出す分野・事業拡大などの場合でも、ファブレス戦略は有効です。
なるべく低コストで新プロジェクトに挑戦する場合は、全て自社で行う必要はありません。
市場ニーズに応えようとするよりも、すでに応えている企業に依頼するほうが低コストです。
ファブレスのデメリットで外注コストを考えますが、設備投資よりもはるかに安価です。最初の取り組みをファブレス化することによって、損益分岐点を大きく下げられます。プロジェクトが成功して今後も収益が見込めるなら、自社生産するのもいいですよね。もしプロジェクトが悪い方向になっても、ファブレス戦略なら撤退コストも最低限ですみます。
ファブレスは経営者だけでなく、ローリスクを求めるプランナーにもお勧めです。

まとめ

ファブレス経営は、他のことに邪魔されず、自社の売り出したい部分を磨くことができます。独自の開発力・評判の高いデザイン性など、どの企業でも必ず売りがありますが、ファブレスは苦手な物を得意な人に任せて、得意なことだけを自社で行う経営です。
コストで苦しんでいる企業こそ、優良パートナーを見つけ出せれば、今以上の利益が生み出せる可能性が高くなります。

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