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九州・福岡だからできる情報発信とブランディング

情報サイトを運営し、プロデュースしているkmamayoursは、SNSから情報を発信し、20代から40代が楽しめるイベントを企画・開催。さまざまな企業からもPRやイベントの依頼が来るなど、今注目を集めているKmamayoursについて代表の片山いつかさんと広報の江頭由香利さんにお話を伺いました。

ママや女性が楽しめる情報を発信

━━Kmamayoursでは、九州・福岡を拠点にSNSを使った情報発信やイベント開催など、多岐に渡って事業展開をされています。まずは、なぜKmamayoursを立ち上げようと思ったのか、その経緯を教えていただけますか?

片山 私が子育てしていたときは毎日忙しくて、ブログから入ってくる情報が唯一の情報源でした。そんななか、東京ではママたちの集まりがよくあることを知り、一度参加してみたんです。そうしたら、ママで子育てしながら働いている人も多く、すごく日々の生活を楽しんでいたんですね。福岡には考えられないことだったので、すごくカルチャーショックで。東京はママでも自分らしく楽しく生きられる場所なんだって思ったんです。

江頭 福岡は女性が三歩下がって付いていくという風習が今でもあって、それは結婚後の家庭内でも大きく影響しますね。ですから、女性やママが前に出る事や働いて社会で活躍する事に対して違和感を持っている人は多いんですよ。私たちのようにバリバリ働いていると、周りは「誰がご飯作っているの?」「旦那は良いって言っているの?」というみたいな反応なんです。

━━そうなんですか? ちょっと意外ですね。

片山 子供が小さいときは、子育てに専念しないといけないという感じなんです。でも私はママになっても楽しいことをしたい、楽しみながら子育てをしたいと思ったので、幼稚園のママたちに声をかけて全て手作りでクリスマスパーティーを開催したんです。そうしたらすごく好評で、その後もイベントをやるたびに30名とかすぐに集まって。そのうちに、いろんな企業から「美容の商材を一緒にPRしませんか」とか、「一緒にイベントを開催しませんか」という、お話を頂くようになったんです。それでスポンサーを集めて200人ぐらいのパーティーを開催したのがスタートです。最初はボランティアでもいいかなと思ったんですけど、ママは忙しくて刺激もない、楽しむ場所もない、ということを自分が経験してきたので、「そんなことを言わずに楽しみましょう!」ということを伝えたくてKmamayorsを立ち上げました。

━━ママさんたちが楽しめる場所がないので、実際にイベントを開催して、そこからいろんな形で情報発信をしていこうと。

江頭 そうですね。今ではイベントの企画・開催はもちろん、ママだけにとどまらず様々な世代の女性、そして男性にも新しい情報、ワクワクするような情報を伝えていくサービスが主です。

片山 私たちの中でブランディングして、女性が必要なものや、私たちも一緒に感動できるものを厳選して伝えています。特に福岡の新しいモノやコトの情報です。最近は、美容だけに特化せず、ライフスタイル情報を定番化しています。また、福岡は東京の情報が伝わりにくいので、私たちが東京に行ったり、SNSをチェックしたりして情報をキャッチして伝えています。SNS上で話題の人たちがいたらイベントに呼んだりしています。

━━やはりそこはSNSを使って情報収集をされるんですね。

江頭 そうですね。今でこそSNSが当たり前になりましたが、私たちが起業したころはブログでさえも福岡ではそれほど認知されていませんでした。ましてや「SNSプロモーションって何?」って感じ。でも、「これからはSNSが主流になります」ということを企業に言い続けて、やっと福岡もSNSが主流になってきた感じです。

片山 福岡県外にも営業しますが、最近はSNSプロモーションに興味がある企業が増えています。

江頭 これは最近の話です。東京に比べると流行のブレイクに時差がありますね(笑)。しかも流行って浸透するまでに時間がかかるんです。SNSプロモーションが認知されていない中、そこを私たちの強みとしてやってきたことで、いろんな企業が興味を持ってくださり事業が広がっていきました。また、年1回発行している「FIRST.L(ファーストエル)」という情報誌の企画編集をしていて、SNSとリンクさせながら情報発信をしています。

Kmamayoursが企画編集している情報誌「FIRST.L」

片山 さらに雑誌をきっかけにビジネスサロンを立ち上げて、広告を出稿していただいた企業の皆さんに集まっていだいて、福岡のコミュニティーを作っていただいています。そこで新たなビジネスがたくさん生まれているので、福岡で伸びている会社は「FIRST.L」に関わっているらしいというイメージが広がりつつあります。地域密着じゃないですけど、皆さんに応援してもらっています(笑)。

━━そういったイメージ戦略もブランディングの一つですよね。ただ、横の繋がりで、お客さんがお客さんを呼ぶというのは、福岡だからこそできる戦略なのかもしれないですね。

片山 そうですね。私たちは「ヒューマン&ヒューマン」というのをテーマにしていて、「どこと誰と繋がるか」が大事だと思っているので、いろんな企業にぜひ私たちと繋がってくださいと伝えています。

株式会社Kmamayours 代表 片山いつかさん

江頭 私たちは、いろんな企業やメディアとの繋がりがあるので、「誰に、どこにアプローチしたらいいか」をアドバイスしながらプロモーションしていくことかできます。

片山 企業からのアンケート調査の依頼も、私たちのメンバーは全員が同じ認識で動くので信頼度の高いアンケートを取ることができます。それが次のお仕事に繋がっていくんだと思います。最初は、この人たちは何? と思われますが、きちんとお話しするとおもしろい観点を持っているねって言われます(笑)。

福岡から情報発信しているからこそできるマーケティング

━━地域密着じゃないですけど、御社は福岡のさまざまな企業と繋がりがありますし、インフルエンサーを使った情報拡散が上手なので、御社に依頼するとリアルな声が聞けるのは強いですよね。例えば、東京の企業が福岡に進出したいときや、新商品を発売にするときに市場調査は必要不可欠ですが、御社のネットワークやインフルエンサーが企業にとっては魅力的なんですね。

江頭 そうですね。福岡でマーケティングが成功したものは東京で必ず成功すると言われるぐらい、福岡は独特で難しいんですよ。

━━企業が新商品を発売するときは、まず九州・福岡でテスト販売してマーケティングするってよく聞きますよね。

片山 そうなんですよ。福岡はコスト的にちょうどいいというのもあると思いますが、マーケティングにもぴったりなんです。

━━実際、いろいろな企業からPRやイベントを依頼されることも多いんですか?

江頭 多いですね。東京でイベントを開催するとすぐに人が集まるけど、福岡だとなかなか集まらないので集客を依頼されることもあります。

片山 東京では料金が5,000円とか8,000円って当たり前だと思いますが、同じ料金で福岡でイベントをするのは難しい。無料にすると集客しやすいので、企業には無料にしてもらう代わりに、お客さんにはSNS投稿をして頂く、という形でイベントをやることもあります。

株式会社Kmamayours 広報・企画 江頭由香利さん

━━福岡からの情報発信だからこそのメリット、デメリットはありますか?

片山 今はSNSや雑誌、インターネットなど、情報が溢れています。その中で、必要な情報をどこから取ればいいか分かりません。しかし弊社のSNSや雑誌は厳選したものを発信していますので、女性やママに必要な情報を得ることができる。そこがメリットの一つだと思います。以前、子連れで行ける温泉を紹介したときも、東京のママさんたちから、今度行きたいという声をたくさんいただきました。

江頭 あとは、先ほどお話にあったようにマーケティングの部分ですね。福岡で何かを広めたい、新しいことをやりたい、と思ったときに、Kmamayoursのメンバーはいろんな情報を持っていますし、企業やメディアとのネットワークもあります。それは福岡を拠点に情報発信をしているからこそだと思うんです。

片山 逆に、先ほども言いましたが、流行るのに時間がかかるところはデメリットかもしれないですね(笑)。マイクロインフルエンサーが、忍耐強く地道に言って口コミでジワジワ行かないと広がらないんです。ただ、一人ひとりの口コミ力はすごいですよ。ちょっと流行っていると思ったものはすぐに広がったりもします。

江頭 先程、東京に比べて流行にタイムラグがあるとお話しましたが、福岡ではこれからもっとインフルエンサーが流行ると思います。年々増えてきていますが、東京に比べるとまだまだ。でも、企業もメディアもインフルエンサーの重要性に気付き始めています。そこを私たちKmamayoursが引っ張っていきたいと思っています。

フォロワー数の多さよりも人間性が大事

━━インフルエンサーを選ぶ基準はありますか?

片山 可愛い、アクセス数が高い、口コミ力がある、レスポンスがきちんとある、といったことは当たり前で、それプラス人間力を見て選んでいます。

━━仕事として依頼するわけですから、そこは信頼関係になってきますよね。

片山 そうなんですよ。信頼関係が一番です。クライアントの大事な商品をPRしてもらうので、きちんと対応できる方とお仕事をできたらなと思っています。クライアントの意見を聞いて、それをインフルエンサーに伝えているので、クライアントの意向に沿って情報を発信します。ですから、信頼のある人でないと仕事して成り立ちません。あとは、この情報はすぐにアップしたらダメだということが感覚的に分かる人。一人ひとりの意識が大事なんですね。結局、福岡の場合はリアル口コミが強いイメージです。

江頭 最近はコメントを見たりするとダミーだったりすることもあるので、企業からフォロワーを見させてくださいと言ってきます。以前、サロンをやっている方が、フォロワーが2,000人ぐらいの子に頼んだら、その子の紹介で来られた方が多かったそうです。ですから、数字だけに囚われ過ぎるのも良くないと思います。

━━普通に考えると、フォロワー数が多い方が発信力もあると考えて、まず数字を見てしまうところがありますよね。変な話、フォロワーが1,000人と10,000人のインフルエンサーがいたとして、1,000人の人が商品情報を発信したときに990個売れて、10,000人の方が100個しか売れなかったら1,000人のインフルエンサーの方がいいわけですからね。

片山 そうなんですよ。一番は、誰に何を伝えたいかですよね。だから、数字だけは図れないんです。今後は、そこが重要になっていくと思いますよ。

江頭 私自身、情報を得るときは、「誰から」というのが一番大きいです。この人が言っているならと思って自分で調べるんですよ。

片山 ただ、数年後はインフルエンサーもどうなっているか分かりませんよね。今はインフルエンサーが流行りですが、次々と新しいアプリとかが開発されるなど情報発信やPRの手法のサイクルが早いので、5年後は分からない。ただ、それに対応していかないと乗り遅れてしまいます(汗)。あとは、男性、女性、世代によってSNSを使い分けていくことは必要だと思います。

━━御社では、企業の商品をPRするだけでなく、商品プロデュースもされていますよね。

片山 PB商品を作りたくて、まずはエプロンを作りました。最初はブランディングのために作ったので利益を出そうとは考えていませんでした。現在は、いろんな企業から一緒にプロデュースしませんか、というお話はいただくので、今後やってみたいです。

江頭 今は自分たちの商品を作るより、プロモーションを請け負うことが多いのですが、Kmamayoursをもっと認知してもらうためにも、女性が自分らしくより輝き続けるというブランディングをして、それに合う商品をプロデュースしていきたいです。

━━最後に今後のビジネス展開について教えてください。

片山 福岡でプロモーションのトップを目指していきたいです。そのためにブランディング価値を上げて、新しいことにチャレンジながら時代に合った最先端のプロモーションをしていきたいですね。

江頭 女性だけのチームでやっているので、私たちにしかできないことをしていきたいです。そしてトップ・オブ・トップを目指すためにも、福岡だけに特化するのではなく、東京の方ともコラボしていきたいですね。

株式会社Kmamayours
代表/片山いつか
広報・企画/江頭由香利

九州・福岡を拠点に「Kmamaたちが発信するリアルな情報でみんなをHAPPYにしたい」をコンセプトに、ママや女性が楽しめるイベントの企画・開催や、SNSを使ったさまざまな情報発信を行っている。
http://www.k-mama.net/

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