Webマーケティングの成功に必須のパーソナライズとは?
- 2020/2/12
- 売る
- bragoku編集部
インターネット上で商品やサービスを効率よく提供するために、様々なマーケティングが行われています。このウェブマーケティングを成功させるうえで今や必須といわれている手法の一つに「パーソナライズ」があります。ECサイトの売り上げアップにも欠かせないパーソナライズの意味や方法、具体例などをご紹介します。
パーソナライズとは?
パーソナライズ(personalize)は、直訳すると個人の専有物とする、個人の用途に合わせるといった意味を持つ英単語です。
ウェブマーケティングにおけるパーソナライズは、消費者に対して個人向けにカスタマイズした情報を提供することを指し、名詞化してパーソナライゼーションと言われることもあります。
個人向けのカスタマイズというのは、文字通り消費者一人ひとりに対してサービスを最適化するという意味です。ここが現在のウェブマーケティングにおいて必須と言われる重要なポイントです。
パーソナライズが必須と言われる理由
インターネットやスマートフォンの普及に伴い、消費者の選択肢は飛躍的に増えています。
多種多様な商品やサービスで溢れている現在は、従来のようにテレビCMを流していれば商品が売れるという時代ではなくなっているのです。消費者の趣味嗜好もそれぞれに違いますが、1人の消費者を対象に考えた場合でも興味や予算などの要素は絶えず変化しています。
こうした状況変化や時代背景が、パーソナライズが必須とされている理由です。このような変化を考慮せず、すべての消費者に対して常に同じアプローチをしていたのでは、成果は期待できません。画一的なサービスではなく個人に合わせたきめ細やかなサービスを提供する必要があるのです。
パーソナライズの代表的な活用例
パーソナライズがウェブマーケティングにどのように活かされているのか、事例をいくつかご紹介しましょう。
★レコメンド機能
パーソナライズの代表的な事例といえるのがレコメンド機能。レコメンド(recommend)とは、推薦やお勧めという意味です。
大手通販サイトなどを利用していると、あなたへのお勧めとして個人の興味に沿った商品がリストアップされているのを見たことがあると思います。
これは過去の購入実績や閲覧ページなどから関連の深い商品を選出しているもので、いわゆる情報フィルタリング技法を用いた機能です。
自分が欲しいと思った商品に近いものがリストアップされていると、ついクリックして内容を確認したくなるものです。売り上げアップに直結するレコメンド機能は、ECサイトの必須機能といえるほど活用されています。
★メールマガジン
新商品やキャンペーンなどの案内をメールマガジンで配信する手法は、以前から多くの企業で採用されています。このメールマガジンに記載する内容もパーソナライズの対象となるべき箇所です。メールマガジンは受信者がワンクリックで商品ページへと遷移できる優れた媒体ですが、クリックされなければただの迷惑メールと大した変わりはありません。
ピンポイントで消費者の琴線に触れるようなアプローチをするために、過去の購買履歴や興味のある商品カテゴリなどを分析し、パーソナライズする必要があります。
また商品やサービスの内容だけでなく、メールの形式やデータ量なども個人ごとに配慮すべき点として挙げられます。これらも広い意味ではパーソナライズに含まれるといってよいでしょう。
★検索エンジン
調べものに欠かせない検索エンジンにも、個人によって検索結果を変えるパーソナライズが活用されています。
サイトによっては検索結果だけでなく、トップページに表示されるニュース記事や広告など、幅広い箇所がパーソナライズの対象になっています。個人のアカウントでログインしていない場合でもパーソナライズが行われるケースもあり、活用の場はますます拡がっています。動画投稿サイトなどでも閲覧履歴などから関連の動画をリストアップする形がすでに一般的になっています。
使えば使うほど上がっていく、パーソナライズの精度
私たちが普段何気なく使っているインターネット上の様々なサービスは、パーソナライズされることによって最適化され、より快適な使用を実現しています。
パーソナライズの分析元として利用されるのは過去の購入履歴や閲覧履歴といった情報ですが、当然のことながらそれらの蓄積がない状態ではパーソナライズが行われません。
この状態をコールドスタートといい、パーソナライズの精度は履歴データが蓄積されていくにつれ上がっていくことになります。
蓄積の少ない、あるいは全くない顧客層に関しては別の施策を講じる必要がありますが、リピート率を高める意味でもパーソナライズが有効であることは間違いありません。
まとめ
パーソナライズは消費者一人ひとりの興味や嗜好に合わせて最適化されたサービスを提供する手法です。不特定多数の消費者に対して画一的なサービスを提供しても商品が売れた時代はすでに終わりを告げ、個人個人に合わせたきめ細やかなサービスが求められています。
ECサイトのお勧め表示や検索エンジンの検索結果、メールマガジンや動画投稿サイトなどにも活用されているパーソナライズは、商品やサービスが多様化している現在のウェブマーケティングにおいて極めて有効で、必須といえる手法です。
ウェブマーケティングを成功させるうえで欠かせないパーソナライズをうまく取り入れることで、サービスの最適化が図れるでしょう。