こんにちは、バイヤーの松田 野須子です。
第1回目の「アトランタ編」では、公開と同時に皆様から多くの反響をいただき、とても驚いているとともに大変嬉しく思っています。ありがとうございます!
当初は、2カ月に1回の掲載予定でしたが、第1回目の好評を受けて、今後は毎月1回掲載することになりました!
これからも、私が体感した海外展示会の様子や最新の情報をお届けしますので、ぜひお楽しみに!
さてそれでは早速、第2回目のコラムにいきます。
今回は、3月に参加したニューヨークの展示会についてお話します。
参加した展示会は下記の通りです。
IBS New Yorkは、全米最大で最も歴史のある美容エキスポです。
「新しいステージ」をテーマにした最新のメイク、ヘア、ネイル、アイラッシュ、スパ用品、サロン専売品などの、800以上の展示ブースが並びます。さらに、美容業界を代表する著名者が、今年のトレンドについて、ステージ上で実演を発信しています。
また、会場では卸価格で商品を購入することができるため、サロン経営者が買い付け目的で来場することが多いのも特徴の一つです。
さらに、昨年よりもセミナー登壇者の数も増え、美容業界の有名な講師、インフルエンサーなどによる、キャリア、店舗、スキルのレベルアップに役立つ100以上のセミナーが開催されています。
私が初めてNYを訪れてから20年以上経ちますが、エネルギッシュで競い合う街という印象は今でも変わりません。
海外の展示会を飛び回っていると、もはや約12時間という長時間のフライトにも慣れてしまい、フライトグッズも充実してきました(グッズについては別テーマで紹介できればと思います)。
海外出張のときは、海外モードにスイッチを切り替えますが、NYに関しては強めにスイッチを押さないと、海外モードにスイッチが切り替わりません。
余談ですが、NYは物価もホテルも高いというのはご存知ですか。
今回初めて民泊サービスAirbnbを利用したのですが、
なんと! NYマンハッタン近くという最高のロケーションにも関わらず、ホテルよりも割安で滞在することができました(ラッキー♡)
さらに部屋のホストがNYのレストランで商材を卸している社長様という、私の引きの強さ(笑)。民泊サービスを利用したおかげで意外な販路先、かつ、お友達ができて、ニューヨーク出張は最高のスタートになりました。
少しそれましたが、展示会に話を戻します。
今回の会場はNYの中心地から徒歩で15分ほど。ハドソン川の側にあるJacob Javit Convention Center NY Cityです。規模は東京ビックサイトより少し小さいですが、近代的な建物でIBSの他にも職種の違う展示会が2つ開催されていました。
参加料は、他の展示会に比べて割高で3日間で500ドル(6万円ほど)。
私は展示会前日にセミナーに参加したので入場パスの引き換えがスムーズに出来ましたが、初日はオンラインで事前登録を済ませた方でも1時間も待ったそうです。
ソーシャルメディアサミット
今回の展示会の最大の目的は「Social Media Summit (ソーシャルメディアサミット)」への参加です。会期中の4日間、終日、「SNSをどのように活用するか」、「SNSの今後はどうなるか」、などなどSNSをテーマとしたセミナーが開催されていました。
私はというと、毎日、朝から夜までセミナーに参加しまくりました。
全てのセミナーをご紹介することはできないので、3月5日に参加したセミナーの内容を一部ご紹介します。
■議題:Instagram-Your Digital Business Card (訳:インスタグラムはあなたの名刺である)
登壇者:Sarah Bryan Reish from S2 Creative Marketing
概要:
正直な所、名刺を交換しても直ぐに無くすことはありませんか?
カバンの奥底に残っていたり、道に落としてしまったり…。
そもそも本当に紙の名刺って必要だと感じますか?
これからはデジタル名刺、かつ、常に顧客とエンゲージを結ぶことができるインスタグラムを名刺にしませんか?
テクノロジーとインスタのイメージ発信力でクライアントに印象付ける方法を伝授します。
セミナーに参加して、これはまさに私のことではないかと…。
私は常日頃、名刺の役割に疑問を感じています。
それも紙の名刺に。
今はアプリにスキャンして保存し、クラウドで引き出すことができますが、ここにエンゲージメントがあるかと言うとありません。
名刺交換をしてもお礼メールもしていない名刺がどれぐらいあるだろうか━。初対面の方にいきなりQRコードを出すのも敷居が高いですよね。しかし顧客とのエンゲージメントは大事です。名刺にテンコ盛りの情報を載せるのもなんだかナンセンスです。
何が一番スムーズなのか、今後の課題として模索したいと思いました。
SNSに関するセミナーに参加して
この他にも、SNS活用に関する様々なセミナーに参加しましたが、SNS活用を紐づけてのリーダーシップの取り方、経営者のあり方など、どれもテーマが面白く、充実した時間を過ごすことができました。
今回、SNSを0からスタートし巨大なインフルエンサーになった方を目の前にして思ったことは、SNSは一見派手なツールに見えますが、実は地味な作業の繰り返しで小さな積み重ねが大事だということ。そして、経営者の考え方を伝える、広告運営するなど、SNSは経営に欠かせないツールになっているということです。
当たり前ですが、まずは消費者の立場からのSNS操作や感覚を徹底的に理解し、それを事業に結びつけなければ、顧客の囲い込みはできません。消費者が何を求めてSNSを使うか、SNSがどう消費者の生活に浸透しているのか、そしてどうやって自社の商品やサービスにたどり着くのか━。
USAでは企業のSNS運営は一つの事業部として構築されており、片手間で出来るほど簡単なものではないという理解が常識です。その理由は、SNSを活用した方が今まで投資してきた広告費よりもはるかに上回る効果が出るからです。
こういった背景もあり、USAの美容業界に置いてもSNS活用は重要なテーマとして認識されています。一連のセミナーを通して、特にInstagram、Facebookの運用を含めた発信は課題であると同時に、まだまだSNSを活用、運用することは伸び代のある分野だと認識しました。
ブース一つひとつに特徴があって色使いも華やか
さて、ここまでセミナーのことを中心にお話してきましたが、最後に展示会の様子について触れたいと思います。4日間ともセミナーの参加が中心だったため、ブースを回る時間は最終日の半日しか取れませんでした。
展示会ブースは、NYらしく様々な人種が参加していました。800以上のブースが出展している中で、日本企業は1店舗(マツエクの企業)だけでしたが、全体的な印象としては、前回のアトランタ同様、エンターテインメント性、フェス的な感覚が強いです。
プラス、いろんな人種がいるNYという土地柄もあり、ブース一つひとつに特徴があって色使いも華やか。一見バラバラに見えますが全体を通してみるとまとまっています。SNS映えするフォトジェニックな展示ブース設定も参加者のインスタ投稿を意識した作りになっていました。
展示会視察後…
展示会も終了しNYでの商品リサーチへ! ブルックリン、マンハッタンなど新しい商材やトレンドを見ることができました。
そして、今回弊社のメデルテ事業部のローンチパーティーにも参加しました。
『mederute』は、世界中の「創り手=クリエーター」と「愛でる手=エンドユーザー」をつなぐ、情報発信型グローバルオンラインセレクトショップです。
NY在住の創り手や関係者を招いてのローンチパーティーということで担当の山岸さんはホストとしてパーティー中も大忙し!! 半泣きでしたよ(笑)。
一方の私はというと、ゲストのNYの職人さんと美味しいシャンパンを堪能しNYの素敵な夜を満喫しました❤(笑)。
NY最高!!
以上、ニューヨーク編でした。
★ バイヤー野須子の注目商品 Pick up
■ブランド名:Christine Valmy
■商品名:LOTION X Sebum Melting Complex
サロン専売品ですが、鼻の毛穴黒ずみに特化した専用化粧水です。
日本でも鼻の黒ずみに着目した製品はありますが、USAからの発信であることと、USAサロンで実績のある商品なので面白いと思いました。
展示会への道中や、参加中のリアルな声などは、SNSで発信しています。是非コラムと併せてチェックしてください♡
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