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インタビュー「WORK WEAR SUIT / 株式会社オアシススタイルウェア」

「スーツのような作業着」が創造する
新しい価値

今注目の「ワークウェアスーツ」を展開する株式会社オアシススタイルウェア。
次世代のスーツ型作業着は、どのような経緯で開発されたのか。
同社の岩見祐香さんと素原勇人さんにお話を伺いました。

細部にわたって作業者のメリットを追求した
ワークウェアスーツ

株式会社オアシススタイルウェア
岩見 祐香さん(左) 素原 勇人さん(右)

━━まずワークウェアスーツの特長やポイントについて教えていただけますか?

岩見 最大の特長はその見た目です。遠くから見ても、近くから見ても、スーツのような見た目になっています。また、元々は作業着から生まれているので、機能性も大変優れています。例えば、水に濡れても玉のようになってそのまま滑り落ちるほど撥水性が高いんです。他にも、ストレッチ性がありますし、形状記憶にもなっているので、アイロンなしでハンガーにかけて干すだけで、シワなくピシッとなります。
もう一つ大きな特長としては、ジャケットとパンツ、上下あわせて13個の収納箇所があること。ペン用のものや、折り畳み傘などの大きなものが収納できるなど様々な工夫がしてあるので、収納力も抜群です。

━━素原様が履いていらっしゃるパンツも、ワークウェアスーツですよね。履き心地はいかがですか?

素原 履いていて楽で、ストレスを感じないです。先日海外旅行へ行ったんですけど、試しにワークウェアスーツを着て飛行機に乗ったんですよ。4~5時間のフライトだったんですが、スウェットを着ているときのように、すごく軽くて楽でした。普通のスーツだと気疲れがして脱ぎたくなってしまうと思うんですけど、そんな感じは一切ありませんでしたね。

岩見 使用している素材がスポーツウェア用に開発されたものなので、着た感じも、軽くて伸びやすく通気性も良いんです。

━━見た目の格好良さだけでなく作業にも適しているんですね。

岩見 はい。パンツも「ジョガーパンツ」と「カーゴパンツ」の2種類あるのですが、それぞれ裾をリブ仕様やシャーリング仕様にして、水が跳ねても中まで入り込まないようにしたり、ジャケットの裏地はメッシュにするなど、機能性についても考慮しています。

ワークウェアスーツの優れた機能性

1.速乾・防水・撥水加工で濡れても安心
2.高いストレッチ性
3.メッシュ裏地で涼しく
4.丸洗いOKでアイロン不要
5.ウエストゴムで楽に
6.ジップ付ポケットで落下防止

「スーツ型作業着」という斬新なコンセプト

━━ワークウェアスーツが生まれた経緯を教えていただけますか?

岩見 最初は社内向けとして始まったプロジェクトでした。

━━社内向けとは?

岩見 弊社グループ会社で水道工事事業を行う「株式会社オアシスソリューション」が10周年を迎えた折に、技術者の意識向上と、他社との差別化を図る目的で、ユニフォームを一新することになったのです。

━━差別化を狙うというのはどういったことでしょうか?

岩見 業界全体で高年齢化が進んでおり、若手の採用に非常に苦しんでいました。そこでカッコいいユニフォームに変えて、若手への印象を良くできないかという話になったんです。

素原 最初はグループの代表である関谷(関谷有三氏)を含めた男性中心のチームで、男性目線で作っていました。例えば、つなぎっぽくしてストリート系のカッコいい感じを目指すなど、いろいろやっていたのですが、行き詰まりまして…。そんなときに男性目線ではなく女性目線で作ったほうがカッコいいものができるのではないかと考えたんです。

岩見 そこで当時人事部にいた、現在の弊社代表である中村(中村有沙氏)を中心に、3~4名ほどの女性開発チームを立ち上げました。そのチームでデザインを進めることになった際に、関谷から『仕事終わりにそのままデートに行きたくなるようなものを』というテーマが与えられました。

━━デートにも着ていけるような服装ですか。

岩見 テーマを受けて、中村が「どういった服装の人と食事に行きたいか」を考えたときに、ジャケットを着ている人がいいなと。また、社内の技術者にアンケートを取った際に、「営業はそのままご飯にも行けていいよな。自分たちは作業着からわざわざ着替えないといけない」といった声を耳にしていたこともあり、「スーツ型の作業着」というアイデアが生まれました。

素原 そこから開発チームがコンセプトや機能、デザインを練り上げて、今の形に作り上げました。

社内プロジェクトから一般販売へ

━━社内向けプロジェクトとして作られたワークウェアスーツですが、社外へ販売するようになったのは何故ですか?

岩見 昨年の秋から弊社の中で導入して、技術者が着用して現場作業をしていたのですが、その際に訪問先の会社の方の目に留まって「うちも欲しい」というお声を頂いたんです。他のところでも同様のお声を頂き、そのときに初めて「これは売れるのでは?」と気づきました。

素原 そこで昨年12月に会社を立ち上げ、今年の3月末から靴&ファッションの通販サイト「ロコンド」さんで一般販売を始めました。法人向けは別途、直接取引を行っています。

━━現在は法人、個人向けにそれぞれ販売しているんですか?

岩見 はい。法人の方ですと、ゴミ回収を行っている会社さんや、マンションの管理会社さんなどに導入いただいています。元々作業服を着ていたようなところにユニフォームとしてご購入いただいていますね。個人の方ですと、サービスエンジニアの方や医療機器の営業の方のような、スーツを着ながら力仕事もしているような方々にご購入いただいています。

━━発売後の反響はいかがですか?

岩見 お陰様で好評を頂いております。様々なメディアから取材依頼があり、ネット上に記事を掲載して頂いているので、ワークウェアスーツのサイトへのアクセスも現在平均で6万PVと好調です。販売実績の具体的な数字は提示できませんが、販売しているロコンドさんでは4月に総合売上1位を獲得しました。

━━実際に着用されている方のリアクションは何かありましたか?

岩見 「これを着て仕事をしていると、街の人の目が変わった」といったお声を頂いています。例えば、個人宅を訪問して作業をする場合、そこのお家の奥様が出迎えてくださったりしますよね。そのときに、作業服を着た人が訪ねてくると「怖い」といった印象を持ってしまう方もいらっしゃるみたいなんです。それがワークウェアスーツに変えたことで、そういった印象を払拭することができたと。着用者だけでなく、周りの方にも好印象のようです。

素原 『制服が変わると、意識が変わる。意識が変わると、行動が変わる』というコンセプトを掲げていますが、実際に社内で導入したときも変化がありました。実は導入当初、スーツ型になると今までよりも身だしなみに気をつけないといけなくなって大変だということで、現場からは反対の声も上がったんです。しかし、いざ導入してみると、顧客の方から「爽やかで感じが良い」といった反響があり、顧客の満足度が上がったんです。そこから作業員の意識も変わってきて、導入1、2カ月後には「やっぱりこっちの方が良い」といった声が上がるようになりました。

━━いろいろな面で変化があったんですね。

岩見 着るものによって、周囲からのイメージ改善に繋がったり、着用者自身の仕事に臨む際の意識の変化だったり、モチベーションの向上に繋がっていくと思うんですね。そういう点で、社会性が高い服だと思っています。
ですから、今後、ワークウェア分野において、スーツ・作業着に次ぐ第3の選択肢を提供し続けていきたいと考えています。

株式会社オアシススタイルウェア
広報グループ
岩見 祐香(いわみ ゆうか)さん / 左
素原 勇人(すはら はやと)さん / 右

株式会社オアシススタイルウェア
〒171-0014
東京都豊島区池袋2-23-21
TEL.03-5957-7581(代表) URL:https://oasys-inc.jp/ URL:https://www.workwearsuit.com/

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