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ライブコマースを利用したマーケティングと販売促進

ライブコマースは、販売者がリアルタイムで動画配信を行い、視聴者は動画を視聴しつつ質問やコメントで販売者とコミュニケーションを取りながら商品を購入できる、新しいeコマースの在り方です。
今回は今後、利用の拡大が見込まれるライブコマースについてご紹介します。

ライブコマースの現状

隣国中国では、日本に先駆けて2016年頃からライブコマースの利用が盛んになりました。
2016年に生中継を行えるライブアプリが多数登場し、ライブコマースを活用して短時間で数億円を売り上げる配信者も生まれるなど、急速かつ活発に浸透しています。
一方の日本では、2016年後半から徐々に様々なライブアプリがリリースされています。しかし、株式会社マクロミルが2018年6月に15~49歳の男女2万人を対象に行なった調査(※1)ではライブコマースサービスの認知率は30%となっています。また、年齢別の回答状況で認知率が最も高い10代でも40%にとどまっており、日本におけるライブコマースはまだまだこれからといった状況が読み取れます。

ライブコマースの利用の仕方

前述のとおり、既に日本でも様々なライブコマースに対応したサービスがリリースされています。その中から代表的な3つのサービスを紹介します。

メルカリチャンネル

フリマアプリ「メルカリ」から派生したサービス。メルカリアプリ内でライブ配信ならびに視聴が可能です。現在配信者は一部のユーザーに限られています。「メルカリ」に出品している商品の紹介が可能で、その内容はアパレルや、コスメ、家電、ホビー用品など多岐にわたります。
法人アカウントでの配信についても現在は「準備中」とされ、一部の先行企業にて実施されています。
https://www.mercari.com/jp/mercari-channel/

BASEライブ

ショッピングアプリ「BASE」上に「BASEライブ」という名称で提供されています。BASE出店者が、自身の店舗のフォロワーに対して店舗や商品についてライブ配信を通じて紹介出来ます。
1回の配信時間は60分間となっていて、毎日10:00~21:59の間配信が可能になっています。(2018年8月現在)
https://thebase.in/baselive

LIVE SHOP

株式会社Candeeが運営するサービス。若年層に人気のタレントやインフルエンサーがそれぞれにチャンネルを持ち、出演者自身が選んだアイテムをCandee内のスタジオから配信するスタイルの「個人チャンネル」が主流です。その他にも、各ブランドやメディアによる「ブランドチャンネル」、「メディアチャンネル」があります。取り扱われる商品は、コスメや美容関係のグッズ、アパレルなどがメインとなっています。
https://liveshop.jp/

ライブコマースの効果

ライブコマースの特徴は、ライブ配信のため、販売者と購入者がリアルタイムで、タイムラグなく、双方向にやり取りをしつつ、購入が出来ることです。
そのため、購入者側のメリットとしては、商品についてコメントで直接質問ができるため、細かい部分まで確認が出来、安心して購入することができます。
また、配信サービスによっては、視聴者がコメントだけでなく、スタンプを送ったり、アンケート機能がついていたりするので、娯楽性も備えています。
実際の店舗の店頭でショッピングをしているときと同じように、コミュニケーションを取りながら商品を購入出来るのも魅力の一つです。

一方、販売者としても、リアルタイムで消費者の反応を見ることが出来るというメリットがあります。一度の配信で多数の消費者に対してマーケティングが出来るので、貴重な情報収集の場にもなり得ます。
また、ネットショップでの販売よりも、販売者と購入者の距離が近く、商品だけでなく購入に至るまでの、”購買体験”自体に満足感を覚えたり、販売者に対して親近感を覚えたりしやすいので、購入者の「ファン」化を促すことにも繋がります。

まとめ

日本ではまだ、ライブコマースに対する消費者の認知は低いのが現状ですが、ライブコマースの将来性に対しては様々な期待が寄せられています。
例えば、B2Cの販売ルートやノウハウを持たないメーカーであっても、D2Cで直接、消費者と繋がって販売が出来たり、C2Cで個人対個人で販売が出来たりもします。ライブコマースは、既存の商流に縛られない新しいビジネスを展開できる可能性を秘めているのです。

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