ネット販売をはじめよう- ネットショップ運営にまつわる業務
- 2018/5/16
- 売る
- bragoku編集部
ネットショップを始めるにあたって、運営業務についてあらかじめ把握しておくと、開店後もスムーズに運営ができます。そこで今回は、ネットショップ運営の業務について簡単に解説します。
業務は大きく分けて2つ―フロントオフィス業務とバックオフィス業務
ネットショップ運営の実務は大きく2つに分けることができます。
「購入に向けての業務=フロントオフィス業務」と「販売後の業務=バックオフィス業務」です。
以下にそれぞれの業務を挙げてみましょう。
フロントオフィス業務
→消費者に「購入してもらう」ための業務
1. 商品の仕入れ、商品企画
2. ネットショップ構築
3. 集客施策
バックオフィス業務
→消費者に「購入してもらった後」の業務
1. 受注管理
2. 在庫管理
3. 商品登録
4. 顧客対応
上記はいずれもネットショップ運営には欠かせません。
開設にあたっての心構えとして把握しておきましょう。
それでは、具体的に各業務について解説していきます。
フロントオフィス業務
1. 商品の仕入れ、商品企画
「どのような商品を、いつ、どれくらい販売するか」を検討した上で、商品を仕入れたり、商品を企画・開発して製造手配を行ったりする必要があります。
商品ラインナップの充実や特化した取扱商品などは、あなたのネットショップの魅力を演出するためにも重要です。
「どういうお店にしたいのか」を念頭に置きつつ、仕入れ・製造を行いましょう。
2. ネットショップ構築
ECモールへ出店する、もしくは自前でネットショップを作成する━━、いずれの場合も「売る場所」を作る必要があります。
店名やデザイン性、消費者が購入しやすいカテゴリ構造などを検討して、お店を作らなければなりません。
また、取り扱う決済方法や配送方法についても検討、選定し、導入準備を行う必要があります。
購入者にとって「使いやすい」、「買いやすい」お店であることが重要です。
3. 集客施策
お店を作るだけでは、消費者はなかなかそのお店にたどり着けません。
より多くの人に来店して頂けるよう、SEOなど集客のための施策が必要になります。
実店舗を持っているなど既存の顧客がいる場合は、メールマガジンやダイレクトメールでの案内も有効です。
バックオフィス業務
1. 受注管理
注文が入ったら、その受注を発送まで処理する必要があります。受注から発送までの基本的な一連の作業は、以下のとおりです。
・注文内容の確認
・注文受付メール(注文へのお礼)
・入金確認
・納品書などの準備
・ピッキング、梱包
・発送
・発送案内メール
上記はあくまで基本的な作業です。注文内容によっては、ラッピングなどの対応や顧客へさらに細かな連絡・対応が求められる場合があります。購入者に不安を抱かせないよう、スムーズかつ細やかな対応を心がけましょう。
2. 在庫管理
商品が売れたら在庫が減ります。売り越し/売り損じを防ぐためにも、ネットショップ上の在庫数を適切に管理する必要があります。
また、適切な在庫数を設定するために、定期的に棚卸しを行い、実際の在庫数を把握する必要もあります。必要に応じて発注も忘れずに。
3. 商品登録
ネットショップ構築の際に登録した商品情報もセール時期によっては価格の変更が発生したり、商品パッケージの変更で画像の差し替えが生じたりと、メンテナンスが発生します。
また、新規に商品を入荷したときは商品ページの登録が必要です。
こまめなメンテナンスを行いましょう。
4. 顧客対応
あなたの店舗に対してファンを獲得するにあたって、とても重要な業務となります。誠実に対応することによって、その購入者は店舗に対して信頼感を抱くこととなります。
そのため、お客様からのお問合わせに対して、迅速かつ丁寧に対応することが求められます。
また、顧客対応というと、「購入者からのお問合わせに対応する」という受け身のイメージがありますが、店舗側から購入者に対して働き掛けを行うこともファン獲得には有効です。
商品発送後に、「ご購入後、商品の使用感はいかがですか?」といったフォローメールやダイレクトメールを送付するアフターフォローも有効です。
ネットショップの運営というと、「いかに売上を伸ばすか=いかに集客するか」というように、フロントオフィス業務に注目しがちですが、店舗への信頼を集めるという意味でバックオフィス業務も重要な業務です。どちらの業務も滞りなく行い、スムーズなネットショップ運営を行いましょう。