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中国SNSのWeChatの特徴と利用状況

WeChat(ウィーチャット)というSNSをご存知でしょうか。日本では無料のインスタントメッセンジャーアプリとしてLINEが最も多く利用されていますが、WeChatはその中国版です。
LINEと同じようにスマートフォンを使用して、繋がっている人たちとメッセージのやり取りをします。機能的にもLINEとよく似ていると言えるでしょう。
それでは、WeChatの特徴と利用状況はどうなっているのでしょうか。LINEとの比較なども交えてご説明します。

WeChatの運営会社と利用状況について

WeChatを運営しているのは、テンセントという中国の大手IT企業です。2010年に企画され、2011年1月21日に中国で運営を始めました。
中国ではWeChatのことを微信と呼び、ウェイシンと発音します。微信とは「文字数が少ない手紙」という意味です。
微信は大陸版と呼ばれる中国国内用で、WeChatは世界版での呼称となっています。
2015年2月、テンセントの発表(参照https://technode.com/2015/01/22/wechat-reaches-1-1b-registered-accounts-440m-mau/)によれば登録者数は11億2,000万人、月間アクティブユーザーは4億4000万人に達しています。現在では中国人のスマホユーザーの約9割が、WeChatに登録していると言われています。

WeChatとLINEの違い

WeChatはLINEとよく似ておりメッセージを送ると吹き出しの中に文字が書かれるのも一緒です。しかし微妙な部分で違いがあります。
ではWeChatとLINEではどこが違うのか、その点を見てみましょう。

お年玉を贈る機能

中国では日本でいうお年玉のように、お正月に目上の人から目下の人に少額ながらお金を贈る「紅包」と言う風習があります。WeChatにも紅包の機能があり、お金を贈ることができます。なお紅包を利用するためには中国の銀行口座と連携しなければなりません。

充実したシェイク機能

LINEでもシェイク機能がありますが、WeChatのシェイク機能はより充実しています。
以下がWeChatにおけるシェイク機能です。

★友達を追加する機能

LINEでもお馴染みの「ふるふる機能」と同じです。まだWeChatで繋がっていない友達と、お互いのスマホを近くで振ることにより友達に追加されます。

★曲名を教えてくれる機能

曲名がわからないときにスマホをシェイクすると、その曲名などを教えてくれます。聴いたことがあるけれど曲名がわからないというときに便利です。

★テレビ番組と連動する機能

たとえばテレビ番組を予約しておくと、時間が近付けば知らせてくれます。そしてスマホをシェイクすると番組に参加できたりします。さらにCM中にスマホを振るとその商品の詳細などがわかります。

スタンプはほとんど無料

LINEでもスタンプは人気ですが、WeChatではほとんどのスタンプが無料で利用できます。

WeChatとWeiboの違い

中国のSNSというと、Weibo(微博・ウェイボー)もあります。WeChatは中国版LINEアプリとすると、Weiboは中国版ツイッターアプリという理解が一番わかりやすいと思います。Weiboが情報拡散に長けているのに対し、WeChatは友人とのチャットアプリです。

中国でのWeChatの利用方法

WeChatはLINEとよく似ているとはいえ、日本人におけるLINEと、中国人が使うWeChatでは利用方法が多少違うようです。
それでは、中国ではWeChatはどういう形で利用されているのでしょうか。

ボイスメッセージ機能を積極的に利用

LINEでもボイスメッセージ機能はありますが、日本では文字のやり取りが主流で、LINE通話をしている人はあまり見掛けません。しかし中国ではWeChatのボイスメッセージ機能が積極的に利用されています。
これは、日本と中国のマナー事情の違いが大きいでしょう。電車内で電話するのはマナー違反とされる日本に対し、中国では電車内でも普通に通話しています。文字のやり取りよりも、実際に話した方が早く伝わるというわけです。

ビジネスでもWeChatが活躍

日本ではどちらかというと、LINEは友達同士のコミュニケーションツールとしての利用がほとんどですが、中国でのWeChatはビジネスでもかなり活用されています。
名刺交換と共にWeChatのIDも交換されますし、WeChatのQRコードを名刺に載せている人も多くいます。

決済手段としてWeChatを利用

日本よりも遙かにキャッシュレス化が進む中国では、WeChatが決済手段として多く利用されています。これがスマホ決済サービスのWeChat Payです。
ショッピングはもちろん、タクシー代やチケット代、公共料金に至るまでWeChat Payで支払いを済ませることが中国では一般的になっています。
なお、日本でも2015年7月から百貨店などでWeChat Payの利用が可能となりました。

日本でもLINEは欠かせないツールとなっていますが、中国におけるWeChatの普及はそれ以上のようです。
中国人の知り合いがいる人や仕事上で中国との取り引きがある人、あるいは中国へよく行く人はWeChatを利用してみてはいかがでしょうか。もちろんWeChatには日本語版もあります。

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