自社の商品やサービスをお客様に上手く伝えるためには、他社にはない独自の価値を知ってもらう必要があります。これを「ブランディング」と言います。ブランド価値を高めるブランドストーリーはどのように作っていけば良いのでしょうか。
ブランドコンセプトとは、いわば自分が売りたい商品の価値に対する魅力や信念のことです。
例えば、下記の二つではどちらの方が魅力が伝わりますか?
A:このコーヒーは○○で採れた○○産の豆を使用しています。B:体への優しさを考えて有機栽培にこだわった○○産のコーヒーをお届けします。
Aは産地など素材のことだけを言っていますが、Bは体への優しさを届けたい、豆にはこだわりがある、だから知って欲しいといった魅力が表れています。同じ産地のコーヒーでも、商品の裏側にあるストーリーや誕生のきっかけなどを知ると、そのコーヒーのファンになったりしませんか?このように売り手側が主人公になるのではなく、使う人を主体として想いやコンセプトなどを伝えるものがブランドコンセプトです。同じコーヒーでも他の商品と比較して安ければ売れますが、本当に売りたい商品が売れるかどうかはコンセプト次第です。高くてもその商品の魅力を買ってくれる商品を売るためには、ブランドコンセプトが非常に重要となるのです。
商品やサービスがどのように生まれたのか、なぜ作ったのか、それを物語としてお客様に伝わりやすくするためのものをブランドストーリーと言います。ブランドストーリーには以下のようなコンテンツを入れましょう。
・商品が生まれたきっかけ・ブランドの特徴・お客様が得られるメリット
あまり想いばかりを入れ込むと、押し売りのような形になってしまいますので注意が必要です。そのため、この商品を買えば、お客様にとってどんなメリットがあるのかをしっかりと伝えることがポイントです。
いろいろなブランドストーリーの作り方がありますが、分かってもらいやすいのは共感してもらうストーリーです。お客様に共感されるブランドストーリーを作るときのポイントをご紹介します。
世界観をイメージできること
世界観を相手に伝えるのに有効なのは、場面や昔の情景などをイメージさせることです。ブランドストーリーでは、商品を作るきっかけとなったや過去の経験がそれにあたります。実在する場所や、実際に作り手が経験してきたことをストーリーに入れることで魅力が増します。またブランドには歴史がありますが、歴史や成り立ち、きっかけとなった最初の商品などブランド歴史を語ることで、共感を生みやすくなります。
誰に売りたいかを明確にすること
自社の商品を誰に使って欲しいのかを具体的に定めることで、より細かいストーリーを作ることができます。30代の男性など、大まかに設定るのではなく、どこに住んでいるのか、家族構成、年収など細かくペルソナを設定しましょう。ターゲットを明確にすることでお客様が求めていることや問題点などがはっきりしてきます。
ブランドがお客様に約束できることは何?
この商品を使ったらお客様に提供できる価値は何なのでしょう。例えば、革製品だったら、丈夫さや他にはない手作りだからこその品質、または手触りなど簡単に言うと商品の売り込みたい特徴のことです。また使うとどうなるのか?という未来を連想させることも重要です。一生使える革製品をプレゼントしたら、家族が喜ぶ未来をイメージしたならそれを伝えることも良い方法でしょう。連想やイメージしやすいようにストーリーを作ることが大切です。
ブランド力を高めるためにはブランドストーリーはとても大切です。どんなに商品が良くても伝える手段が下手だと、ブランド価値が下がり人気が出ません。実績や歴史が長いならそれを伝え、商品の魅力や自社の信念を分かってもらうなど、一つひとつピックアップし、ストーリーを作っていきましょう。
トップページに戻る
2018-4-25
ブランド創出の極意
2018/12/28
2018/6/26
2018/4/17
Copyright © ブランド創出の極意(ブラゴク) All rights reserved.