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集客力UP!目を引くプレスリリースのコツ

企業が経営や製品・サービスに関わる新情報の周知を目的として発信されるプレスリリース。かつては報道関係者向けに発信されることが多かったのですが、ウェブメディアの発達により、近年では消費者を意識する必要も出てきています。単なる一回限りの発信に終わらず、その後の集客に繋がるような目を引くプレスリリースの作成方法について考えてみましょう。

○ 事前に確認したい5W1H
○ Howを掘り下げて考える
○ プレスリリース発信後を見据える
○ まとめ

事前に確認したい5W1H

プレスリリースを作成するにあたって確認しておきたいのが「5WIH」です。効果的に発信するためにも事前にしっかり確認しておきましょう。

Who(誰に向けて発信するか)

まず、プレスリリースのターゲットを定めることが最優先です。何故なら、ターゲットによって発信内容や理由、発信媒体、文体などが変わってくるからです。例えば、メディア関係者に向けたプレスリリースなのか、消費者を意識したプレスリリースなのかによって、発信の仕方を変える必要があるでしょう。ターゲットを決めれば、自ずと残りの「4W1H」の大枠が決まってきます。

What(何を発信するか)

プレスリリース作成が決まった時点で発信内容はある程度決まっているはずですが、作成し始める前に社内で発信内容についての意識を共有しておきたいところです。

Why(何のために発信するか)

発信内容に加え、その目的も共有しておきましょう。単に認知度を高めたいのか、あるいは問い合わせから見込み客を増やしたいのかなど、プレスリリースのゴールを定めます。

When(いつ発信するか)

プレスリリースを流す時期を決めることで、そこから逆算する形でスケジュールが決まってきます。例えば、クリスマス商戦に向けて10月末に新商品を発売するとしましょう。この場合、プレスリリースを10月初旬に流す想定で、そのためには原稿作成や撮影は9月中旬には終えなければいけない、それであればプランだしやネタ集めは……などとスケジュールが決まるはずです。
余裕を持って、発売日の3ヶ月ほど前から準備をスタートさせるのが理想です。

Where(どの媒体で発信するか)

ターゲットや発信内容が決まれば、それにふさわしい媒体が絞られてきます。たくさんのニュースサイトやウェブメディアが存在していますし、プレスリリース配信サイトが複数のメディアを抱えているケースも多くあります。

How(どうやって書くのか)

効果的なプレスリリースにするには、媒体の選択に頭を悩ませるよりも、魅力的なプレスリリースを作成する方が優先されます。Howについては、節を改めてご説明します。

Howを掘り下げて考える

タイトルにこだわる

プレスリリースを読む人の多くは、自社の商品について何も知りません。そういったターゲットを引きつけるには、最初に目に入るタイトルの工夫が必要不可欠です。
タイトルだけで、「プレスリリースで説明する内容をある程度伝えられること」、そして「インパクトを与えること」が理想です。
サブタイトルも含めて、その商品・サービスの解決する課題と解決方法を盛り込むのが一般的なやり方です。しかし、文字数が20~60字程度などと限られていますので、あえて商品名を含めなくてもよいでしょう。
例えば、「フィンテック業界No.1の○○社がアプリ『××』をリリース」ではなく、「ワンクリックで株式売買。アプリ『××』で初心者もラクラク資産運用」のように、消費者が欲しがる情報を盛り込みましょう。

画像や表を用いる

プレスリリースの大部分は、文字によって構成されます。しかし、読者がすべてをじっくり読んでくれるとは限りません。一目で商品概要が分かるように、画像で外見や使用状況を見せたり、表を駆使してスペックを説明したりと、文章以外の表現方法を用いるのも有効です。
画像や表は、少ない分量に情報量を詰め込むためにも効果的な方法です。
文章量が多い冗長なプレスリリースは、敬遠されがちです。そのため、少ない文字数で情報を伝えられる画像や表は積極的に使っていきたいところです。

リード文は結論を先に伝える

冒頭に置かれたリード文は、タイトルの次に目に入るため重要です。すぐに概要を把握できるように、リード文に最も伝えたいことを結論としてまとめるようにしましょう。
その際は、「○○社が商品『××』をリリース(発売)する」というように、主語と述語を明確にしてください。

具体的な数字データを示す

売上金額や導入社数など、数字データを文中に記載しましょう。具体的な数字を用いることで、自社や商品の信頼性・権威性を示すことができます。単に「シェアが伸びている」とするより、「過去3年間でシェアが150%アップ」と書けば、読者に伸びている実感を与えられます。

目を引くワードを用いる

メディアに取り上げてもらえないと、プレスリリースとして意味がありません。そのため、人が興味を持つ要素を情報やワードとしてプレスリリースに盛り込みましょう。
例えば、
・新奇性のあるワード 例)はじめて、最も、革新的 など
・限定性のあるワード  例)夏だけ、20~30代女性のみ、九州限定、など
・ドラマ、ストーリー性のある文章 例)追い込まれた企業が一発逆転を果たす など
上記のような要素が盛り込まれていると、訴求力がupします。

プレスリリース発信後を見据える

プレスリリースは目的ではなく手段

プレスリリースを発信する目的は、集客や問い合わせ増加などの実績をあげることです。しかし、プレスリリースを発信すること自体を目的としてしまうと、ただ情報を発信しただけで本来の目的を達成することはできません。あくまでもプレスリリースは目的を達成するための手段にすぎないことを忘れず、発信後の分析や拡散などの作業をあらかじめ洗い出しておきましょう。

HPやSNSへの誘導

プレスリリースを読んで、自社や商品に興味を持ってくれた人が詳細情報を得られるように、ホームページやSNSアカウントへのリンクを設置してもらいましょう。

問い合わせ対応の準備

プレスリリースを発信すると、ホームページのフォームやメール、あるいは電話などで問い合わせが増えるはずです(増えなければ、プレスリリースの改善が必要でしょう)。ここで対応しきれないことがあると、せっかくの見込み客を取りこぼすことに繋がります。できれば、プレスリリース発信後しばらくは問い合わせ対応の体制を増強するとよいでしょう。

効果の検証を行う

プレスリリース発信後に、問い合わせや資料請求などの動きがどれくらい増えたのか、効果の検証をしましょう。例えば、事前に問い合わせ数や資料請求数を調べておき、プレスリリース発信後の1カ月でどれだけ変化したのかをチェックします。
思った結果が出なかったときは、原因と改善点を話し合って次のプレスリリースに反映させる必要があります。先にご説明した5W1Hに沿って、不足していたポイントがないのか確認したうえで、もし不足があった場合は次回プレスリリースに必ず盛り込むようにします。マニュアルやチェックシートを作成し、ノウハウを社内で共有するのもよいでしょう。

まとめ

プレスリリースは、セミナーや展示会に比べてきわめて安価に集客できる絶好の機会です。惰性で新商品情報を流すのではなく、より効率的な集客を実現させるために何が必要なのか、事前のプランニングが重要です。また、発信後に効果を検証して、自社内にノウハウを蓄積していきましょう。

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