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企業におけるインスタグラム活用法

ニールセン デジタル株式会社の調査によると、2017年12月時点のインスタグラムの国内利用者は1818万人と急激に拡大しており、若い世代の利用者はもちろん、50歳以上の女性の伸び率も目立っています。(ニールセン デジタル株式会社/スマートフォンの利用者は6500万人を突破、PCのピーク時を越える~ニールセン 2017年の動向をまとめた「Digital Trends 2017」を公開)
写真や動画だけでユーザーに訴求できるインスタグラムは企業のマーケティング戦略にも有効です。しかし、活用法に悩んでいる企業が多いのも事実。インスタグラムをうまく活用する方法を探ってみましょう。

インスタグラムの特徴

ビジュアルのもつ強さ

先に述べたニールセン デジタル株式会社の調査によると、2017年12月時点のInstagram国内利用者は前年同月比で48%増と、伸び率が顕著です。
文字を介したコミュニケーションを活発に行うためには語彙力が求められます。しかし、インスタグラムは写真と動画を投稿できるSNSであり、写真だけでシンプルに共感の和を広げられる点が特徴であり、強みです。

若い世代はインスタグラムで情報収集

物心が付いた頃にはすでにコンピュータやインターネットに囲まれていた現代の若者は、デジタル・ネイティブ世代と呼ばれています。彼らの消費行動は、検索エンジンやSNSから情報を収集し、興味がある商品の情報をさらに調べ、購入後はSNSで感想を共有・拡散するというものです。
特にインスタグラムは、ビジュアルがメインのSNSであり、女性の利用者が多いことから、ファッションやコスメ、料理などに関する投稿が多く見受けられます。
タレントなどの芸能人はもちろんですが、一般の人でも購入した衣服をオシャレに着こなしていたり、愛用のコスメを使ったメイクアップ写真を投稿したりしています。気になる商品についてインスタグラムで検索すると、よりリアルな着こなしやスタイリングなどを確認でき、自身が使用しているイメージが湧きやすくなります。インスタグラムの投稿に自分の姿を重ねて、購入を検討するのです。

インスタグラムの活用法

それでは、企業がインスタグラムを活用する場合は、どういった点に気をつければよいのでしょうか。

心をつかむ1枚

なんといっても、ビジュアルが大切です。1枚1枚の画像ももちろんですが、ビジュアルに共通する「世界観」がとても重要になってきます。そのため、まずは、自社もしくは商品ブランドの「トンマナ」(トーン&マナー)を決め、世界観を統一しましょう。色調や雰囲気などを統一することによって「この写真はあのブランド」だと一瞬にしてユーザーがイメージできたら、ブランディングは成功したも同然です。トンマナを決めるに当たっては、自社製品についてアンケートを取ったり、マーケティングを行ったりするなど、調査・研究を進めてください。そして、写真の色合い・構図などを決め、ユーザーに届けるという強い意志を持って撮影しましょう。

himituさん(@himitu_secret_lip_plumper)がシェアした投稿

投稿の効果的な時間帯

対象となるユーザーが目にしやすい時間帯に投稿することはとても重要です。たまたま見かけた投稿に「いいね!」が付き、その数が増えることで、相乗効果が生まれて拡散されることもあります。
株式会社サイバー・バズが運営する「インフルエンサー研究所」が、会員を対象に2018年3~4月に行った「インスタグラムの利用実態調査」によると約半数の45%が22~24時、ついで35%が19~21時の時間帯に、インスタグラムをよく利用すると回答しています。(インフルエンサー研究所「フォロワー1万人以上のインフルエンサー対象「Instagram利用実態調査」」
夜間の時間帯によく利用されているようです。外部アプリを利用すれば予約投稿も可能ですので、この時間帯をぜひ狙って投稿してみましょう。

ハッシュタグの活用

インスタグラムでは、コメント以外にハッシュタグといわれる「#」ではじまるキーワードを入れることができます。フォロワー以外のユーザーにも投稿を届けるにあたって、もっとも効果的なのがハッシュタグです。最大で30個まで付けられるので、できるだけ多くのハッシュタグを付けてみましょう。フォロワー数の多い企業や「いいね!」が多い投稿は10個以上付いています。
ハッシュタグを付けるコツは、例えば、大きなカテゴリ「#コスメ」だと数が多すぎて、見てもらえる可能性は少なくなりますが、範囲を中カテゴリに「#リップ」やさらに狭め、商品名、撮影場所、ブランド名などにすると関心のあるユーザーの目にとまる可能性が格段に上がります。ハッシュタグのランキングサイトなども積極的に活用してみましょう。

写真以外の魅力的な機能

インスタグラムでは、写真投稿以外にもさまざまな機能が利用できます。最大で15秒の動画「ストーリーズ」は大変人気です。24時間で自動消滅してしまうため、お気に入りを見逃さないようにしている人も多々います。動画だけでなく、静止画に文字を入れることもできるので、写真投稿にマンネリ化を感じていたら、ストーリーズを積極的に活用し、フォロワーやファンを増やしていきましょう。

今後の活用方法

企業からの情報発信だけでは、なかなか関心を持たれづらい点があります。そこで、最近注目されているのがUGCを活用したキャンペーンです。
UGCは、User Generated Contentsの略称で、ユーザーが制作・生成したコンテンツを指します。近年、企業側からの一方的なメッセージはユーザーに受け入れられにくくなっています。そこで着目されているのが、ユーザー自身が制作したコンテンツを用いる手法です。
企業ではなく、商品のユーザーが投稿することで、「第三者」からの投稿となり、見ている人は親近感を持ちやすくなります。また、第三者の投稿であることから、投稿内容に信頼感も抱きやすい点があります。

では、UGCを戦略に取り組むにはどのようなことをすれば良いのか?
効果的な一例として、キャンペーンの実施が挙げられます。ハーゲンダッツが2016年に行った「幸せのハーゲンハート探し」。こちらは、アイスの天面がハートに見えるという購入者の声を参考に、ハートの模様を「ハーゲンハート」と名付け、ハートの種類によって占いができるというキャンペーンになっていますが、ユーザーの共感を呼び、2018年8月現在で9,000件を超える投稿が寄せられています。

このように、ユーザーを巻き込んだキャンペーンは、ユーザーとの心理的な距離を縮めることが出来、ブランドへの認知と拡散効果が見込めます。
キャンペーンはハッシュタグを活用すれば、ユーザーも投稿しやすく、企業側も簡単に収集・確認できます。覚えやすくユニークな専用ハッシュタグをつくってみましょう。そして、
自社サイトや連係するSNSなどあらゆる方法で周知させます。自社ブランドのイメージに合う投稿が増えるような環境を整えていくことがキャンペーン成功のカギとなります。

まとめ

個人も企業も参加しているインスタグラム。ユーザーは今後も増え続けていくことでしょう。コメント投稿欄を読めば「いつ発売ですか?」とか、「そのチークのブランドと色味を教えてください」といったユーザーの生の声を聞くことも可能です。多くのユーザーの目に触れるインスタグラムで、どう発信して、どのようにブランディング化していくかが、今後のコスメ・マーケティングの課題のひとつです。最大限に活用してください。

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