中国の工場を相手にビジネスをする際の注意点を3点記載しておきます。
★工場側の都合に配慮する
工場側の都合もあるため、すべてがこちらの思惑どおりにいくわけではありません。製品の仕様から稼働時間、納品までのスケジュールに至るまで、先方の事情によって調整が必要になることがあります。
良い関係を築いていくためにもゴリ押しはせず、柔軟な対応を心がけましょう。すべての取引は、後の人脈を広げることにつながります。
中国では大型連休などの休日も日本とは異なるため、あらかじめ把握しておく必要があります。また仕入れを行う際には輸送業者の休日も考慮に入れて発送依頼を行うようにしましょう。
★サンプルを必ず複数個確認する
製造過程で必須といえるのがサンプルの確認です。最終的に仕上がってきた製品がイメージと違ったなどという事態では話になりません。
個体差を埋める意味でも、必ず複数個のサンプルを確認するようにしましょう。相違点があった場合にはできるだけ早く調整を行い、双方納得のうえで修正点を反映させる必要があります。
★権利義務は明確に
OEMは委受託を行う双方の合意を得て初めて成り立つビジネスモデルです。これは中国輸入に限った話ではありませんが、契約時には双方の権利や義務などについては明確な形で規定された文書を交わしておく必要があります。書類には細部まで目を通し、納得した上でサインをしましょう。
契約時には問題がなくても後々トラブルに発展するケースもあるため、注意が必要です。