One to Oneマーケティングとは? メリットや導入方法について
- 2019/5/29
- 伝える
- bragoku編集部
インターネットによって誰でも必要な情報を入手できるようになり、顧客のニーズに訴えかける方法は変化しています。同じ商品を購入したいと感じる時代から、自分に似合うものや本当に必要としているものを購入する時代へと変わりました。
このようなニーズに対応するためにはOne to Oneマーケティングが必須です。
One to Oneマーケティングとは?
これまでのマーケティング方法は、不特定多数の人へ同じ情報を配信したり、同じ広告を見せる事で商品や情報への興味を持ってもらうものでした。
このような大衆を対象にして行う方法を、マスマーケティングと呼んでいます。
具体的には、Aという商品の広告を、相手の年齢や性別や状況に関わらず、一律に送付するものです。全員にメッセージを送ることで、誰かが興味を持つ可能性もあるものの、興味のない方にとっては意味のない情報でしかありません。
そこで必要になるのがOne to Oneマーケティングというわけです。One to Oneマーケティングとは、顧客の購入履歴や行動利益などを分析して「顧客それぞれのニーズに合わせたマーケティングを行う」という意味です。
例えばAという商品があった時、商品を必要としている人や商品に興味を持つ人にのみに広告が表示されるようになります。結果、興味のない人にはAという商品に関する情報は表示されません。このように、一人ひとりに対してマーケティングを行うのが、One to Oneマーケティングということです。
One to Oneマーケティングのメリットとは?
それでは具体的なメリットについて見ていきましょう。
★購買率がUP
元々全く興味のなかった顧客に対して、Aという商品を購入してもらう事は簡単ではありません。それよりもAという商品に対して興味を持っている、もしくは関心を持つ可能性の高い顧客へ商品の案内を送った方が効果的と言えるでしょう。商品Aに興味のない方には、商品Aではなく商品Bの広告を送ることもできます。このマーケティング手法であれば、広告に対する購買率はこれまでよりもずっと高くなります。
★顧客が離れないようにできる
興味のない商品の広告が表示されたり、メッセージが送られてくると購入率が低いだけでなく、迷惑に感じる方もいます。
結果、会員登録していた顧客がメールを受け取らないために登録解除してしまう可能性もあります。このような関係のない情報や広告を見せることによって生じるマイナスの影響を避けることも、One to Oneマーケティングの大きなメリットになります。顧客の満足度を上げるために、現在欠かせない考え方がOne to Oneマーケティングというわけです。ではどのように、導入することができるのでしょうか?
One to Oneマーケティングの導入方法とは?
One to Oneマーケティングにおいて肝要な役割を果たすのは、Cookie機能です。
インターネットによって情報を調べたり、商品を購入する時はブラウザを使用しますが、ブラウザには訪問したサイトの情報が記録されていきます。特定のサイトを訪問した回数や商品購入歴などの情報を、ウェブサイトは確認できるようになります。個人情報を入力したのであれば、こうした情報ももちろん確認できるでしょう。2回目にサイトを訪問した時に、自動的に個人情報が入力されるのもCookie機能のおかげです。
★レコメンデーション機能(商品お勧め)
サイトを見ているとお勧め商品が自動的に表示されることがあります。レコメンデーションは過去に購入した商品と関係のある商品を自動的に紹介していく機能です。お勧めの選定方法は主に4つあります。
- コンテンツベース
購入履歴のある商品に類似した商品を自動的に紹介する方法です。例えばパソコンを購入した方にスマホを紹介するという方法です。
- ルールベース
商品Aを購入した方には商品Bを引き続き紹介するというルールに従ってお勧め商品を決めます。
- 協調フィルタリング
商品Aを購入した方は商品Cも購入していますというお勧め方法です。
- ベイジアンネットワーク
商品や購入者の属性や行動履歴に合った商品を紹介する方法です。
★MAツール(マーケティングオートメーション)
MAツールとは、人の行動履歴や購入履歴に基づいて、自動的に次のアクションを起こす自動化されたシステムのことです。
例えばサイトのトップページに来ただけの方にはAというメール、商品までチェックした方はB、買い物かごに入れた方はC、購入した方はDというメールを送るということです。この作業が自動的に行われるため、マーケティング作業が大幅に削減され、かつ効果的になります。
★リターゲティング広告
Cookie機能を使用して自社サイトの商品を購入もしくは閲覧した方に対し、他サイトでも自社の広告を掲載するという方法です。以前に閲覧した製品を、他サイトの広告枠に表示させることで、一度は自社サイトを離れた顧客を自社サイトへの再訪問を促します。
★ライティングページ最適化
ユーザーの個人データや行動履歴に合わせて、見せるライティングページを変更させる方法です。特定のユーザーが購入に至る確率が最も高いページを表示させることで、購入率はとても高くなります。
まとめ
このようにOne to Oneマーケティングは、購入率を上げるために導入が強く進められている方法です。
さらに顧客満足度を低下させることを避けることもできます。顧客にとって本当に役に立つ情報を提供することができないなら、会員登録後でも顧客はどんどん離れていく時代です。4つの方法からどれを導入するかは、業種や商品によって異なるため慎重に検討しなければなりません。しかし効率的に顧客のニーズに応え、費用も節約し購入確率を上げるためにはOne to Oneマーケティングが必須条件と言えるでしょう。