クラウドファンディングに挑む【第3回】
- 2018/6/6
- 特集記事
- クラウドファンディングに挑む
- bragoku編集部
クラウドファンディングサイトの運営会社が決定
ウェザリングウェアのサンプルが完成し、いよいよ本格的にクラウドファンディングを利用した商品化に向けて行動することになった。最初に取り掛かったのは、クラウドファンディングサイトの運営会社を決めること。このプロジェクトを成功させるためには、「どの会社を選ぶか」がとても重要な要素を占めており、慎重に検討して選択する必要があった。
「クラウドファンディングサイトの運営会社を調べてみると本当にたくさんあって。プロダクト系の実績があるところやボランティア系に特化しているなど会社によって様々な特徴があること、さらに支援方法にも購入型、寄付型、投資型といった種類があることを知りました。自分のプロジェクトを成功させるにはどの会社を選んだらいいか、いろいろ検討して3社を選び企画書を送りました」
3社のうち2社から良い返事があり、早速アポを取り、企画の説明に行くことに。その2社の中から彼が採用した運営会社は「株式会社マクアケ (Makuake.com)」だった。
決め手となったのは、マクアケ側が提示した公開までのスケジュールとキュレーターからの一言だ。
「企画書を持っていたときに、プロジェクト公開までの詳細なスケジュールの提示と、『まずはキービジュアルを作ることから始めましょう』というアドバイスとともに具体的な説明をしてくれました。その結果、自分の中で公開までどのように進めていけばいいかイメージがスムーズにできたので、この会社にお願いしようと決めました」
プロジェクト公開日が2018年の3月23日に決まり、いよいよ本格的に始動。まずはマクアケからのアドバイスを得て、キービジュアルを作るため、アパレル商品には不可欠なモデル探しに取り掛かった。
SNSでサバイバルゲーム関係で人気のあるモデルを探したり、いろいろなサバイバルゲームフィールドのウェブサイトを見てイベントに来るゲストを調べたりして、モデルをリストアップし一人ひとり打診していった。
しかしプロジェクト公開まで3週間を切ってもモデルは決まらなかった。このままでは公開日に間に合わないと考えていたそんなときに、ミリタリーモデルの乙夜(いつや)さんからOKの返事をもらう。
「興味を持ってくださる方は多かったのですが、すでにサバゲーアパレルブランドと契約しているモデルさんが多く、今回は受けられなという返事が多くてなかなか決まりませんでした。
そんなとき、乙夜さんが引き受けてくれたんです。乙夜さんは、自分でサバイバルグッズを加工したりするのが好きだったこともあり、ウェザリングウェアに興味を持ってくれて二つ返事で承諾してくれました」
なんとかモデルを決めることができたが、この時点でプロジェクト公開は2週間後に迫っていた。時間がないなか撮影準備に入るが、本格的な撮影は初めてということで機材を揃えるところからスタート。
たまたま社員の中に元カメラマンがいたことから、アドバイスをもらいながら機材を揃えることはできたが、今度はウェザリングウェアのイメージや予算の条件に合う撮影スタジオがなかなか見つからず時間だけが過ぎていった。
「予算の関係もあり、なかなか良いスタジオが見つからず正直焦りました。しかし、埼玉県川口市に廃工場を再利用した、ウェザリングウェアのイメージにぴったりなスタジオを見つけることができました。
撮影は元カメラマンの社員と、モデルの乙夜さんのおかげでスムーズにいき、撮影した写真を見たときは、自分が作ってきたものがようやく形になってきたことを強く感じることができましたね」
無事に撮影は終了するが、プロジェクト公開までの時間は残り僅か。プロジェクトページ完成までには、文章作成やデザインなどやるべきことが山積みだったが、焦る気持ちを抑えながら公開日に間に合わせるためラストスパートをかける。
第4回へ続く・・・